詐欺といえば、高齢者が引っかかってしまうもので、自分には関係ない、と考えてしまっている方はいませんか。
それは大きな間違いです。実は、詐欺に引っかかってしまうリスクは誰にでもあるのです。
今回はそんな中でも、大学生が引っ掛かりやすい詐欺について見ていきたいと思います。
お金
【大学生必見!】 大学生の詐欺について知ってますか
どうして大学生が引っ掛かりやすいのか
そもそも、大学生が詐欺に引っ掛かりやすいのはなぜでしょうか。
大学生になると、アルバイトをすることで自分で自由に使えるお金が増えますよね。自分のものはなんでも自分のお金で買うという人も多いと思います。成人すると親の同意がなくとも契約ができるようになるなど、社会的な責任も負うことになります。
また、大学を機に一人暮らしを始めた方も一定数いると思いますが、相談できる家族が近くにいないことで、何かあったときにも、自分で何とか解決しようとする方も多いかと思います。
しかし、大学生はまだ社会的経験が乏しく、詐欺などの犯罪に関する知識も少ないです。詐欺や悪徳商法を行う人はこのようなところに漬け込んで来るのです。
これらに加えて、2022年の4月から、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたのも記憶に新しいでしょう。これによって、大学生は1年生から社会的に大人として扱われることとなるため、これから、さらに注意が必要になってくるでしょう。
続いて、具体的にどんなことがよくおこるのかを見ていきましょう。
投資詐欺
投資詐欺とは、「将来的に儲かる」投資という名目で、実際には役に立たない商品やサービスなどを購入させて、お金を騙しとる詐欺のことです。
具体的に販売されるものには、情報商材であったり、仮想通貨や株式などがあります。
大学生になって、アルバイトを始めるようになると、「貯金」をしようと考え、投資に興味を持つ学生も増えてきています。そんな学生に目をつけて行っているのがこの投資詐欺なのです。
マルチ商法
マルチ商法とは、ピラミッド構造の組織に加入して商品を販売するだけでなく、新たな販売員を勧誘し、勧誘した人が商品を販売すると、紹介者にも一部報酬が支払われるビジネスです。マルチ商法自体は犯罪ではないものの、商品を販売するために商品説明を偽る「誇大広告」を行ったりなどのトラブルがよく起きているため、「特定商取引法」の中で規制されています。
では、どのような手口で勧誘されているのでしょうか。
例えば、紹介料だけで儲かるのようなことをいうことによって会員組織を拡大しています。 しかし、実際は、自分の元に多くの会員を作らないと収入は増えないのです。そのため、ピラミッド構造の下層にあたる会員は自らも商品を購入するノルマによって、出費ばかりかさんでしまうということも少なくないのです。
また、「少しでも早く参加するほうが有利になり、後から参加しても階層が下になって損をする」というようにすぐに契約するように迫るという手口を使うことも多いです。
特に注意しなければいけないのは、友人や先輩からの勧誘です。 せっかく新しくできた知り合いからの勧誘のため、断りにくく、人間関係を壊したくないという気持ちに漬け込んで、しつこく勧誘を行ってくることもあるのです。
アポイントメント商法
アポイントメント商法は、「プレゼントが当たったので取りに来てほしい」「安く旅行へ行ける会員になれる」「アンケートに答えてほしい」などの名目で電話やハガキで喫茶店や営業所に呼び出し、高額な商品やサービスを契約させる販売方法です。
相手の恋愛感情を利用して商品やサービスを売りつけるケースもあり、デート商法と呼ばれることもあります。
SNSやマッチングアプリなどを使った勧誘もあるため、注意しましょう。
安易なアルバイト
簡単なアルバイトに見せかけて、詐欺や犯罪の片棒を担がせることもあります。
最近、銀行口座や携帯電話の本人確認が厳しくなっていることを知っていますか。これは犯罪に悪用される可能性があるためです。そのため、犯罪者は他人名義の銀行口座や携帯電話を欲しがっており、学生に「銀行口座」や「携帯電話」を契約させ、数万円で買い取るという犯罪が横行しているのです。
皆さんに注意しておいてほしいことは、銀行口座や携帯電話を他人に譲渡する目的で契約すること自体、刑事罰の対象となり、第三者に譲り渡すことも法律で禁止されているということです。 そのため、譲渡した銀行口座や携帯電話が振り込め詐欺などに用いられれば、名義人は最初に疑われ、犯罪者として逮捕されてしまうこともあるのです。
振り込め詐欺で金銭の受け取り役出ある「受け子」など、インターネットで募集しているケースもあるため、素性のわからないアルバイト募集には注意するようにしましょう。