経営者必見!外国人留学生の新卒採用手続きを解説

日本に来る留学生は年々増加し、グローバル化が進む中、外国人の雇用を考える会社が増えてきています。外国人留学生を採用したくても、どういった手続きが必要かわからないという声も多いでしょう。
今回は、外国人留学生を採用するにあたりいくつかのチェックポイントを紹介します!

採用面接で確認すること
・在留資格の確認
まず在留カードを確認し、不法に滞在してないか確認しましょう
不法滞在者を採用した場合、不法就労助長罪が課される可能性があるため、注意が必要です。
・就労ビザの取得要件を満たしているか
留学生を採用する場合、在留資格が留学生のままでは就労することはできません。
就労ビザに変更できなかった場合、留学生とのトラブルに発展する可能性があります。
そのため、就労ビザの要件を確認しておくことが大切です。
ちなみに、在留資格が「永住者・定住者」「日本人の配偶者」の場合は就労制限がありません。

雇用契約書の作成

外国人留学生の雇用が決定したら、次に雇用契約書を作成します。
基本的に、日本人の雇用契約書と作成方法は同じですが、ポイントがいくつかあるので確認していきましょう。
・留学生が理解しやすい言語で作成する。
留学生が日本語を完璧に理解することは難しいでしょう。そのため、留学生用にわかりやすい言葉や、母国語のマニュアルを作成するなど、雇用契約に関して認識の違いが生じないようにしましょう。
・労働条件を明確にしておくこと
留学生の場合も、日本人と同じく労働基準法が適用されます。留学生だからといって労働契約を曖昧にしないよう、しっかりと結ぶよう注意しましょう。
・就労ビザが不許可となった場合の対応について説明する
就労ビザを申請しても、必ず許可が下りるとは限りません。そのため、雇用契約書には就労ビザが下りなかった場合には採用を取り消すといった説明を添えておきましょう。

在留資格変更の手続きを行う

在留資格が留学生のままだと就労はできません。
在留資格を就労可能なビザに変更する必要があるため、しっかりと確認しておくことが大切です。
近年は企業が行政書士などに依頼して手続きを行うことも増えています。
就労ビザの変更方法については以下の記事で解説しています。
外国人留学生が知っておくべき情報~就労ビザの取得方法~

 

外国人雇用状況を届ける

在留資格が変更され、留学生の雇用が完了したら、ハローワークに外国人雇用状況の届け出をします。
期限は雇用日から翌月末までとなっています。
届出を怠った場合や虚偽の報告があった場合、罰則が科せられるため、必ず期限内に提出するようにしましょう。

最後に

外国人留学生を採用する際には、日本人と異なりさまざまな法律の制限があります。
トラブルにならないよう、適切な手続きを行いましょう。